Drosophila pseudoobscura third chromosome inversion arrangements have sex-specific effects on life history traits

この研究は、ショウジョウバエの第 3 染色体逆位配列が温度や性別によって寿命や発生時間などの生活史形質に異なる影響を与えることを示したが、既存のモデルが予測するような性対立やトレードオフの明確な証拠は見つからなかった。

Reyes Castellon, G. A., Aimadeddine, G., Chiao, C. R. + 15 more2026-04-08📄 evolutionary biology

Evolutionary analysis of V protein pseudogenization in an RNA editing-deficient paramyxovirus

本論文は、RNA エディティングを欠き機能性 V 蛋白を産生しないヒトパラインフルエンザウイルス 1 型(HPIV-1)において、祖先的な V 蛋白読み枠に対応する領域にランダムな確率を超えて終止コドンが過剰に蓄積していることを示し、これは RNA エディティングの喪失後にウイルス特異的な進化経路をたどった結果であることを明らかにした。

Rakib, T. M., Akter, L., Matsumoto, Y.2026-04-08📄 evolutionary biology

A single locus carrying modified oogenesis genes underlies the switch to asexuality in Artemia brine shrimp

本論文は、単一核 RNA シーケンシングと全ゲノム解析を組み合わせることで、アフリカ塩湖に生息するブラインシュリンプ(Artemia)において、有性生殖から無性生殖への転換を支配する主要な遺伝子座が Z 染色体上の 8 メガベース領域に存在し、特に卵形成に関与する ITPR と USP8 という 2 つの隣接遺伝子がその駆動因子である可能性を明らかにしたものである。

Elkrewi, M., Kopcak, D., Macon, A. + 1 more2026-04-08📄 evolutionary biology

Inference of population demographic history captures differing evolutionary signals based on the number of individuals in the dataset

本研究は、集団の個体数(サンプルサイズ)によって中立変異のサイト頻度スペクトルや共起分枝長の寄与が変化し、結果として推定される集団動態の進化シグナル(古代の収縮か最近の拡大か)が異なることを示し、複数のサンプルサイズで解析を行うことが集団の歴史を多角的に理解する上で重要であることを明らかにしました。

Mah, J. C., Lohmueller, K. E.2026-04-08📄 evolutionary biology

Interplay between purging and admixture shapes genetic load in an invasive guppy population

トランスポートされたグッピーの侵入集団において、強い有害変異の浄化と弱い有害変異の希釈という相反する効果が、集団の拡大と在来個体との交雑という複雑な相互作用によって決定され、遺伝的負荷の動態を形成していることが明らかになりました。

Burda, K., Janecka, M. J., Mohammed, R. S. + 5 more2026-04-07📄 evolutionary biology

Ancient Ryukyu Jomon contributed to past and current genetic structure of Japanese populations

本研究は、琉球列島で新たにゲノム解析を行った結果、約 6,900 年前に本州の縄文人から分岐し、その後人口減少と本州からの流入民との混血を経た琉球縄文人の遺伝的歴史を解明し、現代の日本人集団の遺伝的構造における琉球縄文人の寄与を明らかにしたものである。

Matsunami, M., Kawai, Y., Speidel, L. + 23 more2026-04-07📄 evolutionary biology

Disentangling site-specific and shared local adaptation in a classic system of repeated evolution

この研究は、湖と渓流のトゲウオを用いた移植実験により、従来の反復進化に基づく推論では見逃されがちな「個々のサイト特有の適応」が、共有された生息地レベルの適応よりもはるかに大きな適応度差を生み出していることを実証し、局所適応の理解には生態学的スケールが重要であることを示しています。

Roesti, M., Roesti, H., Sudasinghe, H. + 3 more2026-04-07📄 evolutionary biology

Septins regulate cytokinesis and multicellular development in the closest living relatives of animals

動物の最も近い現存する親族であるホウキムシ Salpingoeca rosetta における CRISPR/Cas9 解析により、セプチンが細胞分裂(細胞質分裂)と多細胞コロニーの形成を調節することが明らかになり、動物の多細胞性の進化において細胞接着と分裂調節の共進化が重要であった可能性が示唆されました。

Carver, M., King, N.2026-04-07📄 evolutionary biology

Epistasis among clustered lineage-specific adaptive amino acid substitutions in the Drosophila Trio protein.

本研究は、ショウジョウバエの Trio タンパク質において、適応進化の過程で生じるクラスター化されたアミノ酸置換が、中間状態の生存率低下というエピスタシス制約を受ける一方で、ヘテロ接合体での劣性発現によりその制約を回避しながら進化を遂げていることを、ゲノム編集を用いた実験で実証したものである。

Borne, F., Taverner, A. M., Andolfatto, P.2026-04-06📄 evolutionary biology

Mount Fuji's stubby peak: the genotypic density of additive landscapes near maximal fitness

本論文は、加法的適応度景観(富士山モデル)における最大適応度近傍の遺伝子型密度がガウス分布ではなく、各位置の最良対立遺伝子の優位性によって決まるべきべき則に従う「短く太い」形状を示すことを、鞍点近似を用いて理論的に導出し、シミュレーションおよび実データで実証したものである。

Kinney, J. B.2026-04-06📄 evolutionary biology

Human ancestors interbred with two distinct populations of distant relatives

この論文は、古代 DNA 解析に基づき、人類の祖先が「超古代人」と呼ばれる 2 つの異なる集団と交雑していたことを明らかにし、アフリカ系現代人の祖先に関与した集団と、ネアンデルタール人・デニソワ人の祖先に関与した集団は分岐時期が異なり、別個の存在であったことを示しています。

Rogers, A. R., Islam, M. T., Brand, C. M. + 1 more2026-04-04📄 evolutionary biology

Genomic offsets predict observed kelp declines and suggest benefits of assisted migration in the Northeast Pacific

北東太平洋の昆布におけるゲノムオフセット(環境変化に対する遺伝的不適合度)の予測が実際の減少と相関することを実証し、これにより絶滅リスクの定量化と、将来の気候変動への耐性向上のための移住支援(アシストド・マイグレーション)の必要性を示唆した。

Hernandez, F., Bemmels, J. B., Starko, S. + 2 more2026-04-04📄 evolutionary biology